子会社への出向を命じられた管理職のKさんは、悩んだ末に出向条件を飲むことにした。厳しい出向先の仕事に耐えるKさんに、ある日事件が訪れる。「実のある転職を実現するためには、名を捨てる勇気がいる」。お題目としてはその通りだと納得出来るが、実際に転職する人の話をつぶさに聞くと、名を捨てることこそが難しいのだと、気づかされることがある。数力月前のこと、有名大手メーカーA社の管理職Kさんは、まさかと思ってい
転職理由が欲しい... の続きを読む
若年雇用問題は、日本では新しい政策課題である。しかし、私がこの問題に関心を持ったのは、大学に奉職した頃(一九九五年)だから、かなり早い時期になる。今や大学卒業者は、新卒市場では高卒をしのいで、その大半を占めるにいたっており、若年雇用問題の深刻さを、大学関係者は身をもって体験せざるを得ない。何しろ、大学卒業者の二割(一一万人)が、進学も就職もしないでフリーター予備軍になる時代である。ニート(Noti
若年雇用問題は、日本で新しい政策課題... の続きを読む
「逃げの転職はいけない(あるいは『失敗する』)」などと、精神主義的なアドバイスをする大人が少なくないが、困難な人間関係は、十分な転職理由になり得る。後で述べるように、転職は、「現在」と「次」の「差」が問題だから、現在よりもましな次の職場が確保できた場合には、転職を躊躇する必要はない。自分の職業人生にとって大事なのは、現在の職場で抱えている問題が、自分の人材価値におよぼす影響だ。たとえば、人事評価で
転職を本命に考える?... の続きを読む